いらっしゃいませ m(_ _)m 駄文倉庫です。 こちらでは二次小説を扱うこともありますが、原作者様、関係出版社様とは一切関係がありません。それらをご了承の上、ご覧ください
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春眠桜
2011年04月08日 (金) | 編集 |
首都圏は一気に桜が満開となりました。
と同時にいろんな花がさき始めて、
北国の春のように一気に春となりました。

昨夜、また大きな地震があり、やっと復旧に手を出し始めたところなのに
停電していたようです。
少しでも早く、安定しますように

今日はちょっと翼をお休みして、手柴です。
桜をみると、手柴を書きたくなるんですよね~~。
お暇がありましたら、覗いて行ってくださいね



がちゃり

鍵を開ける音で目を覚ましたので、
自分が寝ていたことを知る。
玄関ドアの開け閉めの音、
それに続く廊下を歩く足音、
寝室のドアを開ける音、
どれも細心の注意を払っているのがわかる。
「そこまでしなくても大丈夫なのに」
そう思うものの、頭が枕に縫い付けられたように起き上がれない。
そっとドアが閉まり、足音が遠ざかる。

ひやり、と額に手が当てられ、その手が頬を滑る。
ああ、また寝てたんだと目を開けると
眉間にしわをよせた顔が覗きこんでいる
「まだ、熱があるな」
「おかえり…」
なさいと続けたかったのに、一日声をだしていなかったので話しにくい。
「ただいま、ムリに声をださなくていい
薬は飲んだみたいだな」
なんでそんなことがわかるのだろう。
なにも話していないのに。
その疑問は声にはださなかったけれど、顔にはでたらしい
「ああ、笠原がこれを置いてったんだよ。ほら」
渡された紙をみて、思わずくすりと笑いがこぼれた
何時に何を食べて、薬をいつ飲んだか、
状態がどうであったか、箇条書きになっている。
「業務日誌みたいだろ?」
入隊時からずっと苦手な業務日誌は、
夫となった上官に叩き込まれたせいか
最近ではちゃんと書けているようだ。

三寒四温だの、花冷えだの、春の訪れを感じる頃は
実は肌寒いことが多く、要注意の時期だ。
分っていたのに、今年は珍しく熱をだした。
久しぶりに笠原と花見にでも行こうと思っていたのにだ。
休みの日に熱をだしたので、仕事に支障はでないが
出かける機会を逸したのは悔しい。
熱を出したから一緒に出かけられない、と
メールをしたら、昼前に笠原が来てくれた。
お見舞い、とゼリーやプリンなどののど越しのいいものを
たくさん持って。

「なにか食べるか?薬を飲むのに食べないとだろう?」
「少し起きるわ。熱も下がったみたいだし」
「大丈夫か?」
「子供じゃないんだもの、大丈夫よ」
そうか?と半信半疑で、それでも差し出された手をとろうとしたとき

ひらり

「あ」
どこについていたのか、さくらの花びらがベッドにおちた。
カーテンがひかれた薄暗い部屋の中、
花びら自身が発光しているように見える
「もう散り始めているのね」
「今日は暖かかったからな。熱がひいたなら、明日は見られるさ」
「そうね」
「笠原とのランチは来年にとっとけ。
今年は熱が引いたら俺との花見酒で我慢しとけ」

出された手にひいてもらって起き上がる。
確かに笠原とのランチは残念だけど
光との花見酒は逃したくないから、
早く熱を下げなくちゃ。
一人じゃなくて、二人でさくらを見送りたいから。 .
コメント
この記事へのコメント
こんにちは~
コメント欄ではお久しぶりです。
あだちです。そうなんですよねえ、この二人を見るとこの時期なぜか桜モノを書きたくなるんですよねえ。和風なたたずまいのご両人だからでえようか。堪能しました。ありがとうございました。
2011/04/11(月) 04:37:05 | URL | 安達薫 #-[ 編集]
Re: こんにちは~
コメント、ありがとうごさいます(^^)
桜は手柴、かろうじて人としてとどまってます(^^;)
二人とも黒髪だからでしょうかね~~。和服が似合いそうですよね
ここはひとつ、日本酒で花見です
2011/04/12(火) 15:23:22 | URL | たくねこ #-[ 編集]
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