いらっしゃいませ m(_ _)m 駄文倉庫です。 こちらでは二次小説を扱うこともありますが、原作者様、関係出版社様とは一切関係がありません。それらをご了承の上、ご覧ください
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仄香
2015年10月06日 (火) | 編集 |
折りしも【手柴週間】

久々にど~~~~~~ん!

短いものですが、よろしければ続きからどうぞ




ふわり

いつもよりも歩調がゆっくりとなる帰り道、
隣にいる人とは違う甘い香りが通り過ぎる
「あ」
ほぼ同時に気がついたのか、
小さく声がこぼれる

「キンモクセイ、もうそんな時期なのね」
確かにこの数日は肌寒く感じることもある
「この辺りにあったか?」
二人でまわりを見渡すと、
小さなオレンジの花が地面に輪をつくり
そのまま視線を上へ向けると緑の葉の間から
小さいけれどたわわ、といった風情で咲いている。

「不思議よね、明るいときは花も香りも気がつかないのに、
夜だとまず香りに気がついて、花の姿もわかるなんて」
「そうだな。夜に香りが強くなるというわけじゃないだろうに」

傍にあるのに、気がつかない。
でも、ふとした拍子にそばにいることを気づかせる。
それはまるで、この横にいる男のようだ、とふと思う。
ふっと息で笑った気配がして、見上げる。
「なに?」
「いや、おまえみたいだな、と思って」
「…私?」
「ああ、いつも傍にいるはずなのに気がつかない。
香りにつつまれて、ああ、いつも守られているんだと感じるんだ」
澄んだ空の蒼をバックにした頬に朱が走る。
「なに言ってんだ、俺」

つないだ手をそのままに、腕も絡めて軽く引く。
バランスをくずして近づいた耳にささやきを投げ込む。
「同じこと考えてた」

秋の夕暮れ、どんどん暗くなるなかで、香りにつつまれてキス一つ…
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